2007年2月27日火曜日

鴨を見に その2





2月はあちこち出張に行き、持って行ったデジカメで仕事の合間に鳥(主に鴨)を撮ってきた。
20代、30代のころは、釣り竿を持っていたり、登山靴を持って行ったりして、随分さぼって遊んだけれど、さすがにもうそんな余裕・体力はないし、仕事も忙しい。ちょっと時間があいたら、出張先の仕事場からデジカメを持って抜け出して、さらっと撮るだけでいいので、バードウオッチングは本当に手軽だ。でも、ビギナーだから冬の今、簡単に撮影できるのは鴨ばかり。ほとんどが初めての種類の鴨でまだ楽しいけれど、カルガモとヒドリガモにはさすがに飽きました。
写真上は山口県光市の島田川河口近くで撮ったウミアイサ。その下の写真が島田川です。その下の写真は、愛知県犬山市の木曽川で撮ったキンクロハジロ。犬山城(一番下の写真の左)よりちょっと上流で雄雌仲良くもぐって餌をとってました。
ウミアイサなんて、一度見たら忘れられない姿で、もし貴重な鳥と言われれば信じてしまいそうだけど、そんなに珍しい鳥ではないようですな。あと、土地によって川の表情も微妙に違います。暖かくなったら、今度は渓流に行って、もっと珍しい鳥を撮りたいものです。
ところで、なんでそんな田舎ばかり出張に行っているかと言えば、ま、そういう仕事だからとしか言いようがない。全国の田舎に出張する仕事です。
犬山市は何度も行っているが、光市は生まれて初めて行きました。瀬戸内海でなんか光に溢れている感じで、とてもいい町でした。平日なのに海辺でやたらオヤジのウインドサーファーが多かったのが気になりましたが。皆、仕事持っているのだろうか。

2007年2月14日水曜日

筑波山麓で農作業手伝い


大学の山のクラブの先輩が脱サラして、6年ほど前から茨城の筑波山の麓で有機農業をやっている。中年になったクラブのOBたちが時折手弁当で集まり、様々な農作業の手伝いをする。2月の連休の中日はその手伝いに常磐道をレガシーを駆って出かけた。
有機農業と言えば聞こえはいいが、作業はかなり大変で、収穫も厳しい。この先輩の農法は全く化学肥料を使わず、農薬も一切使わないという徹底したもの。市販の鶏糞すら、顧客(農協を通さず通販で直接数百人いるらしい全国の顧客に野菜を届ける)の一人が鶏用飼料に入る化学物質が鳥の糞に移行することを嫌う(味がわかるというが本当かなあ)という理由で使っていない。だから基本的に肥料にできるのは、冬に仲間大勢が集まり水戸・偕楽園で集める落ち葉(これを腐らせ腐葉土を作る)や、秋に稲作農家に頼んで残しておいてもらい集める藁くらいになる。
そうなると、もともと肥沃ではない土地だから、野菜の実りは当然悪くなる。やせ細ったニンジン、虫食いだらけのキャベツや、大きくならないとっくり芋、商品とは呼べないひょろひょろのアスパラガス……。それでも一人でがんばる先輩(何故だか奥さんは手伝わない)を見るに見かねて、東京から同輩や後輩たちが休日をつぶして集まってくる。
「農薬ちょっと使いましょうよ」「人糞まきましょうよ」と言っても頑固な先輩はまったく聞き入れないものだから(人糞は今の世の中無理ですが)、果てしなく続く草取りや、大量の落ち葉集めなど、不毛にも思える作業に、これもアウトドアだ、山のトレーニングだと自分にいい聞かせて皆没頭するしかない。農作業後のビールと酒と仲間との語らいをささやかな目的としながら……。
もっとも、この日の作業は比較的楽で助かった。エンドウの網張り、ゴボウ掘り、ビニールハウスのメンテ、大根、ニンジン、ネギなどの収穫。朝9時から夜7時まで働いて、近所の温泉で汗を流したら帰る気がなくなり、先輩宅でカレーを食べ、酒を飲んで雑魚寝して翌朝帰って来た。「今度はみんな、いつ手伝いに来てくれる?」という先輩の言葉に、皆ちょっとうつむき加減で、私も含め即答できなかったのだけど。
たまの農作業はアウトドアと同じでストレス解消になるが、定期的なノルマになるとサラリーマンにはきつい。かといって、農家になろうという気もさらさらない。何度も手伝いに行くうちに、農業の大変さが身にしみてわかってきたから。
実は、ゴボウ掘りとゴボウの穴埋めで慣れないスコップを使い、3日たった今も膝が痛い。へなちょこはどこでもへなちょこなんです。
(写真は筑波山をバックに大根収穫中の山仲間。素人ながらみな百姓姿が板についてきた)

2007年2月10日土曜日

会社帰りボルダリングジム



ウイークデイの某日、会社帰りに国分寺のボルダリング・ジムを訪れた。ボルダリングは、せいぜい高度3〜5mほどの壁を登るスポーツ。通常のロッククライミングに比べ高度がないので危険度が低く、しかもロープや確保も不要なので一人で遊べるという手軽さがうれしい。本来、ボルダリングは自然の河原などにある大岩(ボルダー)を登る遊びだったが、日本ではこの10数年ほどでインドアクライミングが普及した結果、アウトドアには一切行かず、インドアだけでクライミングを楽しむ人も増えている。
危険があまりなく、一人遊びができるということは、へなちょこアウトドア(厳密にはインドアだが)派にはぴったりということで、私も数年前からいくつかのジムを訪れるようになった。その中でも国分寺のここは、広くて壁も多いので、初心者でもあまりへなちょこぶりを人目にさらさずに楽しめるのがいい。ただ、私はせいぜい月に1、2度行くくらいだから、まったく上達せず(いつまでも最下級の8級を登ってます)、クライミングの練習というよりは、夏の沢登りに向けての軽いトレーニングの意味合いが大きい。でも、ビギナーはビギナーなりにそれまで登れなかった壁を登れた時はうれしいし、普段使わない肩や腕が登っているうちに張ってくるのも心地よい。万年ビギナーゆえ、東京都内の代表的なボルダー、奥多摩の岩に行っても全然登れない(せいぜいデラシネボルダーを楽しむくらい)けれど、シューズを履いて、チョークをつけて、クライマー気分を味わうだけでもストレス解消になる。安上がりだし、遠出も不要だし。中高年にはお薦めです。
ちなみに国分寺のジム帰りはいつも、駅前のスタミナ丼をビールといっしょに食べるのもささやかな幸せです。
(写真下は難易度表。私はいつも易しいピンクかオレンジ)

2007年2月4日日曜日

鴨を見に



寒い1日だった。こういう日は、あまり遠出はせず、近場にでかけ時間をつぶす。今日は、自転車代わりの古いバイク、ホンダTL125(1973年製のトライアル風町乗り単気筒バイク)で、近所の川に鴨を見に出かけた。
野鳥観察、いわゆるバードウオッチングをするようになったのは昨年11月から。それまで特に鳥に興味があったわけではないが、デジカメをキヤノンのG7に買い換えたのがきっかけだ。主に仕事に使うために同じくキヤノンのS70からG7にしたのだが、日常でも何か撮りたいなと思い、鳥でも撮ろうかと考えた。G7は光学ズームが6倍、デジタルズームが4倍の合わせて24倍ズーム。これにを別売のテレコンバーターをつけるとなんと48倍、焦点距離1680ミリとなる(らしい)。
というわけで、ちょっと時間があるときに、ごく近所の川や森に繰り出し始めたのだが、まるでハンティングのような面白さで、結構はまりつつある。普通の教科書的バードウオッチングは、双眼鏡やフィールドスコープが常道、最近ではデジスコと呼ばれるフィールドスコープにデジカメを組み合わせるシステムが主流になりつつあるようだが、私のやり方は全くの素人流。ただすこぶる手軽だ。デジカメとテレコンバーター、そして時折1脚(3脚だといちいち面倒)だけを持って近所の森(例えば埼玉・荒川べりの秋ヶ瀬までバイクで5分)に出かけ、手ぶれはあまり気にせず撮りまくり、帰って図鑑で確認するという次第。図鑑はフィールドには持って行かず現場では学習しない。後で同定できるような写真を撮ることに専念する。それがなんとなくハンティングっぽい。
そしてデジカメは銀塩カメラに比べすぐに画像が確認できるのが便利だ。さらにはパソコンに取り込んで拡大して(あるいは光の具合を調整して)じっくり観察すれば、素人にもほとんど鳥が同定できる。誰に見せるわけでもなし、どこに発表するわけでもなし。ただ鳥を覚えるためだけには、写真の質にこだわらない、こんなG7のデジタルズームを活用したバードウオッチングはいかが?
というわけで今日は、ユリカモメ、オナガモ、ヒドリガモ、コガモ、カワウをわずか15分で観察し帰ってきました。
G7での素人バードウオッチングについてはまた詳しく書きます。(写真は多分、オナガモ)