2007年2月14日水曜日

筑波山麓で農作業手伝い


大学の山のクラブの先輩が脱サラして、6年ほど前から茨城の筑波山の麓で有機農業をやっている。中年になったクラブのOBたちが時折手弁当で集まり、様々な農作業の手伝いをする。2月の連休の中日はその手伝いに常磐道をレガシーを駆って出かけた。
有機農業と言えば聞こえはいいが、作業はかなり大変で、収穫も厳しい。この先輩の農法は全く化学肥料を使わず、農薬も一切使わないという徹底したもの。市販の鶏糞すら、顧客(農協を通さず通販で直接数百人いるらしい全国の顧客に野菜を届ける)の一人が鶏用飼料に入る化学物質が鳥の糞に移行することを嫌う(味がわかるというが本当かなあ)という理由で使っていない。だから基本的に肥料にできるのは、冬に仲間大勢が集まり水戸・偕楽園で集める落ち葉(これを腐らせ腐葉土を作る)や、秋に稲作農家に頼んで残しておいてもらい集める藁くらいになる。
そうなると、もともと肥沃ではない土地だから、野菜の実りは当然悪くなる。やせ細ったニンジン、虫食いだらけのキャベツや、大きくならないとっくり芋、商品とは呼べないひょろひょろのアスパラガス……。それでも一人でがんばる先輩(何故だか奥さんは手伝わない)を見るに見かねて、東京から同輩や後輩たちが休日をつぶして集まってくる。
「農薬ちょっと使いましょうよ」「人糞まきましょうよ」と言っても頑固な先輩はまったく聞き入れないものだから(人糞は今の世の中無理ですが)、果てしなく続く草取りや、大量の落ち葉集めなど、不毛にも思える作業に、これもアウトドアだ、山のトレーニングだと自分にいい聞かせて皆没頭するしかない。農作業後のビールと酒と仲間との語らいをささやかな目的としながら……。
もっとも、この日の作業は比較的楽で助かった。エンドウの網張り、ゴボウ掘り、ビニールハウスのメンテ、大根、ニンジン、ネギなどの収穫。朝9時から夜7時まで働いて、近所の温泉で汗を流したら帰る気がなくなり、先輩宅でカレーを食べ、酒を飲んで雑魚寝して翌朝帰って来た。「今度はみんな、いつ手伝いに来てくれる?」という先輩の言葉に、皆ちょっとうつむき加減で、私も含め即答できなかったのだけど。
たまの農作業はアウトドアと同じでストレス解消になるが、定期的なノルマになるとサラリーマンにはきつい。かといって、農家になろうという気もさらさらない。何度も手伝いに行くうちに、農業の大変さが身にしみてわかってきたから。
実は、ゴボウ掘りとゴボウの穴埋めで慣れないスコップを使い、3日たった今も膝が痛い。へなちょこはどこでもへなちょこなんです。
(写真は筑波山をバックに大根収穫中の山仲間。素人ながらみな百姓姿が板についてきた)

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